前回記事:【ゲーム機の歴史④】1990年:PlayStationが常識を変えた時代

PlayStationによって覇権を握ったソニーは、
2000年、次なる一手として**PlayStation 2(PS2)**を発売します。
このPS2は、単なる後継機ではありませんでした。
結果的にPS2は、世界で最も売れた家庭用ゲーム機となり、
ゲームを「一部の趣味」から「誰もが触れる娯楽」へと押し上げる存在になります。
なぜPS2は、ここまでの成功を収めたのでしょうか。
圧倒的な普及台数
PS2は発売から長期にわたって売れ続け、
最終的に1億5000万台以上を出荷しました。
この数字を叩き出せた理由、
それはゲームを遊ばない層にまで届いたゲーム機だったのです。
この事実こそが、PS2黄金時代を築き上げた最大の理由です。
DVD再生機としての革命
PS2最大の特徴の一つが、DVD再生機能の標準搭載でした。
2000年前後、DVDプレイヤーはまだ高価で、
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家庭に必ずあるものではない
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VHSが主流
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映画鑑賞はレンタルビデオが中心
という時代でしたが、
次世代の記録媒体としてDVDは既に注目されている存在でした。
そこに登場したPS2は、
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ゲームができる
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DVDも再生できる
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価格はDVDプレイヤーより安い
という、非常に魅力的な存在だったのです。
当時のDVDプレイヤーが
6万~8万円という状況の中、
なんとPS2の販売価格は驚異の39,800円。
PS2は、「DVDを見るために買われるゲーム機」にもなりました。
ゲームジャンルの爆発的拡張
PS2時代は、ゲームジャンルが一気に広がった時代でもあります。
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RPG(ドラクエ8、FF_X)
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アクション(ラチェット&クランク、鬼武者)
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レース(グランツーリスモ、リッジレーサー)
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シミュレーション(スパロボ、信長の野望)
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音楽ゲーム(太鼓の達人、パラッパラッパー2)
これまで一部の層向けだったジャンルが、
PS2では当たり前のように共存していました。
これは、開発環境が成熟し、参入障壁が下がったことが大きな要因です。
また、PS2は1億5000万台という圧倒的なシェア数が母数となっています。
つまり他ゲーム機よりヒット作が出たときのリターンが大きいというのもソフトの開発会社からすると大きな魅力になっていました。
任天堂とMicrosoftの立ち位置
ニンテンドーゲームキューブ
任天堂はPS2と同世代機として、
ゲームキューブを投入します。

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高い性能
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安定したファーストタイトル
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しかしDVD非対応
完成度は高かったものの、
PS2の総合力には及びませんでした。
結果として世界売り上げ台数は
約2100万台とPS2とは大きく差を付けられてしまいました。
更にゲームキューブ専用タイトルとしてバイオハザード4が発売されるも、
後にPS2にパワーアップ版として移植。
この出来事は当時のゲーム業界に於いて大きな反響を呼びました。
Xboxの参入
一方、Microsoftはこの世代で
初代Xboxを投入します。

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高性能
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オンライン機能の可能性
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まだ市場理解が不十分
確かに魅力のある商品ではありましたが、
いざ発売されてみるとあまりにも大きな問題点を抱えていました。
それが
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プレイ中にディスクに傷がつく
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電源コードの発熱による火傷
といった致命的な欠陥でした。
結果として販売台数2400万台と成功とは言えないに結末になってしまいましたが、
後のXbox 360、オンライン戦略への重要な布石となります。
PS2が「史上最強」と呼ばれる理由
PS2時代を境に、
ゲームは特別な趣味ではなくなります。
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家庭に1台あるもの
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年齢や性別を問わない娯楽
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映画や音楽と並ぶメディア
この「当たり前化」こそが、
PS2がゲーム史に残した最大の功績です。
次の時代へ
PS2によって成熟したゲーム市場は、
次に異なる方向性の分岐を迎えます。
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体感操作で裾野を広げる任天堂
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高性能とオンラインを突き詰めるソニーとMicrosoft
この戦略が後に、大きく明暗を分けることとなります。
且つて世界を獲った任天堂が、SONYに白い牙を突き立てます。