誰もが知る名作ゲーム「バイオハザード」
CAPCOMが作った本作ですが、実はバイオ2を作ろうとして
全く違うゲームが出来上がり、それが人気になった作品があります。

バイオハザード1.5
元々このゲームは「戦国バイオ」として、
当時バイオ2のプロデューサーとしてかかわっていた稲船敬二 - Wikipediaさんが
自分なりの考えを反映したものとして制作されました。
そうして「斬り斬り舞」、「ノブとマゲ」、「鬼頭戦士さまのすけ」と言った
タイトル候補が出されましたが、最終的に「鬼武者」という名前に決定しました。
システム
そして本作はバイオハザードに見られたSEや定点カメラ、
キャラの移動方法等を流用しつつも、戦闘方法は銃ではなく刀を用いた近接戦闘が
メインとなりました。
敵の攻撃に合わせた一撃必殺のカウンター技「一閃」や
ドラクエで言うMPを消費して出す属性技の「戦術殻」など多彩な技で
敵をズバズバ切るバッサリ感が気持ちの良い作品になっています。

そしてこの手のアクションゲームにありがちな「経験値によるレベルアップ」も
本作特有の斬新さがありました。
敵を切って倒すと赤、黄、青といった魂が放出されるのですが、
この魂を鬼から授けられた篭手を使って吸い取ることで初めて経験値になります。
この経験値を消費して武器や防具の強化をしていきます。

またバイオとは違い、幻魔と呼ばれる妖怪の敵勢力が戦国時代の日本を支配しようと
襲い掛かってくるというストーリーも勧善懲悪として分かりやすく、
非常に面白い出来上がりでした。
また「鬼武者」では幻魔王フォーティンブラスとの戦い、
「鬼武者2」「鬼武者3」では新たに幻魔王となった織田信長との戦いが描かれます。
鬼武者
2026年に発売予定の物も含めるとメイン作品で5作、
外伝も含めると合計14作品もある鬼武者シリーズですが、
その原点となったのがPrayStation2で発売された「鬼武者」です。
今作はバイオハザードには無かった様々な特徴があります。
その一つに「実在する俳優を起用した」というものがあります。

これは当時としても非常に珍しいもので、
シリーズ最初の作品となった今作では主人公に金城武さんを起用。
彼の顔に石膏を塗って型を取ったマスクを作成し、それをゲーム内に反映。
更にモーションアクターや声優まで金城武さん本人にやってもらう徹底ぶりです。
彼に主人公である明智左馬介を文字通り「演じてもらう」ことになったわけです。
この俳優の全てをゲーム内に投影したのは世界初の試みでした。
グラフィック面で言えばキャラクターたちの細かい表情の作り込みや
独特の世界観、そして斬新なゲームシステム、更にはオーケストラを用いた
壮大な音楽等々、俳優起用という話題以外にも「ゲーム性」「作品性」としての
評価も非常に高く、結果として鬼武者はPrayStation2史上初の
ミリオンヒットを達成します。
そうした根強い人気もあって2018年から2019年には
PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、Steam向けにHDリマスターされて
販売されました。
鬼武者2
今作は、鬼武者1がまだ完成していない段階から製作を開始していました。鬼武者2 - Wikipedia-making of 鬼武者3
しかも、製作スタッフや現場も別々だというから驚きです。
今作の主人公は柳生十兵衛という実在した歴史上の人物。
彼のモデルには松田優作さんを起用することになります。

しかし、当時既に故人となっていたため、遺族である妻の松田美由紀さんに許可取りに
動きますが難色を示されます。しかし彼の息子であった松田龍平さん、松田翔太さんは
「鬼武者」を知っていたため、結果的に快く承諾してもらえた。
という経緯があります。
彼の声には、松田優作のモノマネで有名だったハードボイルド工藤さんが選ばれます。*1
加えて、鬼武者2のテーマソングに布袋寅泰さんを起用。
彼の作品である「RUSSIAN ROULETTE」が採用された豪華っぷりが話題を呼びました。
前作からの進化ポイント
基本的な戦闘システムは受け継ぎつつも大きく魅力を伸ばした今作。
その例として大きく3つのポイントがありました。
絆システム
前作「鬼武者」では決められたストーリーを進んでいくのみでしたが、
今作からは絆システム(友好度)が採用され、主人公以外の登場キャラへの感情移入が
よりしやすくなりました。
友好度変化すると戦場で仲間として助けに来てくれたり、
ストーリー自体も変化する為、周回プレイがはかどります。
友好度の上下は以下の要素で変化します。
特定の場所で各キャラ5人へ、それぞれプレゼントを渡し、相手に気に入ってもらえれば好感を示し、逆に不要なものを渡してしまえば難色を示されます。
各キャラの好みが分かれるので、
同じものでも渡す相手が変わればリアクションも変わります。
所謂ギャルゲーの様な感じですね。
プレイアブルキャラの追加
前作「鬼武者」では主人公の「明智左馬助」と忍者の「かえで」の2キャラのみ
でしたが、今作は5人のキャラが操作可能キャラとして登場します。
上記にあるとおり、誰をプレイすることになるかは友好度の高さで決まります。
槍と念力を使う坊主のエケイ、銃火器による遠距離攻撃が主のマゴイチ、
素早い動きで敵を翻弄する忍者のコタロウ。
更に友好度に関わらず操作することになる女性剣士のオユウなど、
キャラごとに特性の別れた操作感を楽しめます。
チャート分岐
「絆システム」にて解説した通り、友好度によってストーリーが分岐します。
それによって、普通にプレイしていたのでは知ることのなかった
キャラの過去を見ることができたり、登場キャラの生死の分岐まであります。
このチャートは一周するだけでは全部埋めることはできません。
全部のキャラごとの背景、専用ストーリーを見るために
周回プレイを重ねていく楽しみがあります。
鬼武者2まとめ
これらの大幅アップデートにより、今作は鬼武者シリーズの中で
最も売れた作品となります。
国内累計出荷本数は110万本、全世界累計販売本数はシリーズ最高の210万本を
達成し、2025年にはHDリマスター版が発売され再び話題を呼びました。
鬼武者3
今作は「鬼武者」「鬼武者2」の世界観を引継いだ完結編として描かれます。
主人公として「鬼武者」から明智左馬介が続投。
そしてもう一つ大きな話題を呼んだのが、もう一人の主人公ジャックでした。
彼を演じたのはハリウッドスターとして当時絶大な人気があり、その代表作である
「レオン」にて主人公を務めた「ジャン・レノ」でした。*2

ジャン・レノは、ただ出演を許可したのみならず
自らモーションキャプチャで演じるなど、本格的に今作に参加してくれました。
鬼武者3のおまけ映像では彼が演じている様子を実際に見ることができました。
ストーリー
前作から引き続き戦国の世が舞台となりますが、
もう一つ、現代のフランスのパリ(2004年)も舞台となっています。
幻魔の科学者、ギルデンスタンが過去から未来に向かうタイムマシンを作ったことが
キッカケで現代のフランスに幻魔が押し寄せてきます。
そしてタイムマシンの誤作動によって現代のジャック(ジャンレノ)と
戦国時代の左馬介(金城武)がそれぞれの時代に飛ばされ入れ替わってしまいます。
ジャックは戦国時代で鬼の武器である鞭を授けられ、左馬助は未来のフランスで
甲冑を着て刀を振り回していきます。
そうして過去では諸悪の根源である幻魔王、織田信長を、
未来ではタイムマシンを作った科学者ギルデンスタンを倒す為にそれぞれが戦います。
前作との比較
前作に有った絆システムやストーリー分岐は無くなり、
(真エンディングは存在します)
またOP映像に予算を使いすぎたせいで劇中のムービーが前作より
ショボくなってしまい、全世界売上本数は152万本と初代「鬼武者」よりも
低い数字となってしまいました。
ミリオンセールスタイトル | データ集 | 株式会社カプコン
しかし、今作は良いところも目立った作品でした。
前作と比べ大きくグラフィック面が向上し、
プレイ中の没入感は以前より増しました。
また現代編では実在するフランスの名所を巡りながら幻魔と戦っていくため、
前作とはまた違った楽しみが増えました。(モンサンミッシェルやエッフェル塔など)
また今作から遂にアナログスティックでの移動が解禁。
十字キー以外での操作が可能となったことでプレイのしやすさも向上し、
鬼武者シリーズがコンセプトとして掲げている「バッサリ感」も大幅アップ。
キャラを操作する楽しさと敵を倒す爽快感が向上し、
アクションゲームとしての完成度がより高まった作品となりました。
筆者も操作していて一番楽しいのは鬼武者3だと思っています。
終わり
以上で鬼武者3部作の簡単な解説を終わります。
この後に出た「新鬼武者」については、タイトルこそ同じものの
ゲーム感が全く違う為、今回は見送ります。
来年発売される完全新作の鬼武者!
楽しみに待ってます!!