いまや世界中で数千万のプレイヤーを抱え、「ゲーム史上もっとも成功したMMORPGの一つ」と言われるFF14ですが、最初の姿は“失敗作”として歴史に刻まれています。
今日はその根性版FF14のお話です。
- 1章:旧FF14の登場
- 2章:伝説となった“失敗の数々”
- 3章:スクエニの決断と吉田直樹の登場
- 4章:旧FF14の“最期”
- 5章:新生エオルゼアという大逆転
- 6章:旧FF14にまつわる小ネタ集
- まとめ
1章:旧FF14の登場
期待に包まれたスタート
2009年に発表された「ファイナルファンタジーXIV」は、前作FF11に続くシリーズ2作目のオンライン専用タイトル。
FF11はMMORPGとして大成功を収め、全世界で長期間にわたりサービスを続けていました。その後継作ということで、世界中のファンの期待が膨れ上がっていたのです。
そして迎えた2010年9月30日。
Windows版が先行でスタート。
多くのプレイヤーが「次世代のオンラインRPG」を体験できると胸を躍らせました。
しかし、現実は…
ところが、サービス開始直後からプレイヤーたちの失望の声が噴出します。
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マップが広大すぎて移動が苦痛
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同じ景色が繰り返される「コピペ地形」
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UIが複雑で、戦闘テンポが悪い
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コンテンツ不足で、やれることが極端に少ない
本来なら冒険とワクワクを提供すべきゲームが、むしろ「ストレスと退屈」を与えてしまったのです。
2章:伝説となった“失敗の数々”
雑学①:コピペマップの真相
旧FF14を語るとき、必ず出てくるのが「コピペマップ」。
フィールドを歩いても、同じ岩や木が何度も繰り返し配置されており、まるで
ループ映像を見ているかのようでした。
これは開発リソース不足から来た苦肉の策。広大な世界を短期間で作る必要があり、
結果として「とにかく広いが中身が薄い」ワールドが誕生したのです。
雑学②:正式サービスなのに課金できない
異例だったのは、サービス開始後も課金が始まらなかったこと。
通常、MMORPGは月額課金制が基本ですが、旧FF14は不具合の多さと不評を受けて「無料期間延長」という対応を続けました。
結果として 約1年間、無料で遊べるオンラインRPG という珍事に。
会社としては大赤字ですが、ブランドイメージを守るための決断でした。
雑学③:伝説のレビュー「未完成品」
海外の大手ゲームメディアでも旧FF14は酷評されました。
あるレビューでは「これはゲームではなく、未完成のベータ版だ」とまで言われ、
シリーズ史上まれに見る低評価を受けています。
3章:スクエニの決断と吉田直樹の登場
2010年12月、スクウェア・エニックスは異例の声明を発表。
当時の開発トップを更迭し、新たに 吉田直樹氏 をプロデューサー兼ディレクターに任命しました。
吉田直樹氏は、それまで「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」などで
実績を残していた人物ですが、MMORPGの経験は少なかったといいます。
それでも彼は就任直後から大胆な改革を推し進め、同時進行で「ゲームを立て直す」と「完全に新しいFF14を作る」という二重のプロジェクトを動かしました。
4章:旧FF14の“最期”
雑学④:終焉はゲーム内イベントで描かれた
2012年11月、旧FF14はついにサービス終了を迎えます。
しかし、その終わり方が他のオンラインゲームとは一線を画していました。
ただ「サーバーを閉じます」と
告知するのではなく、ゲーム内で「第七霊災」と呼ばれる大災害を演出。
人工衛星ダラガブが落下し、中に封じられていたバハムートが解き放たれ、
世界を滅ぼす映像が流れました。
プレイヤーは“世界が終わる瞬間”を共に体験し、やがて画面が暗転してログアウト。
これが、旧FF14の最後でした。
「物語として終わらせる」という演出は、
現在もオンラインゲーム史に残る名シーンです。
5章:新生エオルゼアという大逆転
2013年、完全に作り直された
『ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア』 が始動。
旧FF14の要素を一度「滅び」で
終わらせたからこそ、新生は「復活」として強い物語性を持ちました。
吉田直樹率いるチームは、徹底したユーザーフィードバックを重視し、快適な操作性や豊富なコンテンツを実現。結果、プレイヤー数は爆発的に増加しました。
現在のFF14は、世界中で数千万のアカウントが登録され、定期的に大型拡張パックが発売される大人気タイトルとなっています。
6章:旧FF14にまつわる小ネタ集
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レガシープレイヤー:旧FF14を課金して遊んだプレイヤーは「レガシー」と呼ばれ、新生後も特別な称号やチョコボマウントを持っています。
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BGMの評価は高かった:システム面は酷評されましたが、祖堅正慶による音楽は高評価を受け、今も一部は新生FF14に受け継がれています。
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旧FF14のクライアントはもう遊べない:新生移行時に完全に閉じられたため、当時のワールドは二度と体験できません。
まとめ
「今日は何の日?」と尋ねられたとき、
2010年9月30日が旧FF14のスタートだったと答える人は少ないでしょう。
しかし、その失敗と再生の物語は、ただのゲームの話を超え、私たちに「挑戦の意義」を教えてくれます。
ゲームの世界における9月30日は、悪夢の始まりであり、その後の逆転を思い出させる印象深い日です。
それではまた!